
お疲れさまです。
最近は、企業や団体など人数の多い現場を一人で担当する撮影が増えています。
「撮影チーム」というよりも、“ひとりのカメラマン”として全体を回すスタイル。
照明や音声、進行までが一体化しているような現場では、
技術だけでなく「動き方」と「立ち振る舞い」が仕上がりを左右します。
今日は、そんな一人撮影のクライアントワークで、
私が気をつけていることをまとめてみます。
🧭 1. 機材よりも「流れ」を最優先に
一人で大人数を相手にする撮影では、
どれだけ準備をしていても全体を“完璧に”コントロールするのは難しいです。
だから私は、**「どの順で撮るか」「どこで切り替えるか」**という“流れ”を最優先に考えます。
撮影開始前に現場を一周し、
・立ち位置
・導線
・撮影順序
を頭の中でシミュレーションしておきます。
これをしておくだけで、トラブル時にも慌てず動けます。
🎒 2. 最低限の機材で確実に動けること
一人撮影では、機材が多すぎると逆に動けなくなります。
そのため、「一度の移動で完結する装備」を意識しています。
私がよく使うのは以下の組み合わせです。
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メインバッグ:Peak Design Everyday Backpack 20L
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サブ:無印良品 ナイロンショルダー L
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三脚:Velbon UT-3AR(軽量・折りたたみ式)
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機材の軽量化で、設営と撤収が圧倒的に早くなります。
一人現場では、この“テンポ”がそのまま信頼につながることも多いです。
⚙️ 3. 撮影中の「雰囲気づくり」は自分でコントロールする
複数人が関わる現場では、
「カメラマンの空気づくり」がとても重要です。
アシスタントがいないぶん、
自分の声のトーン、表情、動きがそのまま現場全体の空気になります。
私は撮影前に必ず挨拶等声をかけ、
被写体の方々にも“撮られる空気”をつくるようにしています。
小さなことですが、
「安心して任せられる人」という印象を持ってもらえると、
その後の撮影が格段にスムーズになります。
🧰 4. トラブルを“その場で処理しない”
一人撮影では、トラブル対応をすべて自分で抱え込みがちです。
ただ、その場で無理に解決しようとすると時間を失います。
例えば機材トラブルが起きたとき、
・まずバックアッププランに切り替える
・原因究明は撮影後に行う
この切り替えを意識するようにしています。
現場で焦るより、撮影を止めないこと。
それが結果的に“プロとしての信頼”につながります。
🪄 5. 一人でも“チームの一員”として動く
クライアントワークでは、「一人でやっているけれど、チームの中の一人」として動く意識を持つようにしています。
撮影以外の部分(進行、照明、PR、ディレクション)には口を出さず、
それでも全体のテンポに合わせて動く。
その“調和感”が、結果的に信頼を生むと思っています。
✨ まとめ
一人での撮影は、自由でありながら責任も大きい仕事です。
そのぶん、自分の判断で現場を回せる面白さもあります。
大切なのは、
**「一人で全部やる」ではなく、「一人でもチームの一部である」**という意識。
この姿勢を保てるカメラマンほど、クライアントからの信頼は厚くなると感じています。
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📝 次回予告
次回は「撮影現場で“お願い上手”になる方法」について。
コミュニケーションで現場を円滑にする、ちょっとした言葉の選び方を紹介します。