物欲フォトグラファー

買っても買っても、新しいカメラが気になってしょうがない 日々の苦悩を綴る、節約志向のカメラ系雑談ブログです。

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加工された写真かを“あぶり出す”「Project About Face」について思うところ #PROJECTABOUTFACE

お疲れ様です。

あんず² 先生🅙 (@aNzUc) | Twitterです。

 

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(写真:Adobe)

 

2019年6月に「顔に補正がかけられた部分を検出する技術」が発表され、

広告業界の筆者にとっては

これはもしかしたらマズイことになるのかなあ感じていたところに、)

 先日Adobe MAXの「Sneaks」では、コードネーム「Project About Face」の技術が実演されました。

 

www.youtube.com

 

 

ご覧の通り、「Project About Face」は「写真加工を見抜く」機能ということになります。

しかも、見抜くだけではなく、加工前の状態に戻すことも可能とのこと。

 

開発段階とはいえこれはすごいですね・・・。

リリース時期や、価格、そもそも一般リリースはあるのか等、

まだまだ明らかになっていないところは多いこの「Project About Face」ですが、

筆者が少し感じている今後起きそうなことをまとめてみます。

 

 

 

 

▪️SNSで「Project About Faceによる加工猟り」が横行する?

 

「Project About Face」の開発背景には様々なものがあるとは思いますが、

「ディープフェイク」など、偽物画像生成の対抗措置のためのものだとも考えられます。

画像のレタッチ・画像修正編集ソフト「Photoshop」を生み出したAdobeが、

自らレタッチを見抜く仕組みを開発するあたり、「落とし前」をつけたかたちに見えなくもないですね。

 

さて、もしこのAbout Faceがコンシューマー向けにリリースされた場合、どのようなことが起こるか、考えてみました。

 

まず起こるのは、SNS上で上がっている自撮り画像の真偽判定でしょうか。

 

SNSで有名になりメディアで活躍する人々も多くなり、今後も増えていく中で

すでにアップされた画像から加工前の画像を生成され、晒される、

「加工狩り」が横行しそうな気もします。

芸能人の整形前の顔写真が晒されるような感覚に近い気がしています。

 

■広告写真のレタッチ暴きの懸念

 

SNS加工狩りの延長として、

Webでみられる広告画像の修正をも暴くようなことも起こりそうな気もします。

広告写真は特別な意図がない限り、ほぼ100%修正がされています。

特に人物は、肌の質感だけでなく、

人によっては静止画でも動画と印象が変わらないように

いわゆる「盛り顔」レタッチがされています。

 これらが元に戻れされてしまうと、

企業イメージとしても印象は良くない、と感じてしまう消費者もいるかもしれません。

 

■About FaceはPhotoshopでの加工のみ「見抜ける」

TECHSPOT.comによると、About FaceはPhotoshopで作成された画像のみで機能するようです。

About Faceの画像真偽判定基準がピクセルの不自然な流れなどを検知しているようで、

つまりAdobe Photoshop特有のアルゴリズムから割り出しているのでしょうか。

 

とすると、上記であったような「加工狩り」のリスクは少ないようにも思えます。

「盛り顔」加工はPhotoshopじゃなくてもできますから。

 

ただ技術がここまでくると、そのうちPhotoshop以外での加工についても容易に判断できるなるでしょうね。。

 

人間では判断しきれなかったレベルの加工まで見つけ出してしまう恐るべきAbout Face。

もし今後リリースされた際、一般コンシューマーレベルの用途としては、

盛り顔レタッチにおいての「クオリティ確認ツール」としての側面もあるのかもしれません(?)

 

ご覧いただきありがとうございました。