お疲れ様です。
ついにキヤノンから「カジュアル」(?)なフルサイズミラーレスカメラが登場しました。その名も「EOS RP」。「P」は廉価で大ヒットしたかつての銀塩距離計カメラ「Canon P型」に由来するものだそうです。
https://cweb.canon.jp/eos/lineup/rp/
CP+も迫ってきており、各社発表が続きますが個人的にはこのRPが現実的な価格設定と魅力的なパフォーマンスのバランスでかなり気になる存在となっています。
今回はそのEOS RPの気になったポイントをEOS Rユーザー目線も含めてお送りします。
EOS Rについての記事はこちら
◼︎EOS RPの気になったポイント
・軽くて小さい
EOS RPは「カジュアル志向」のフルサイズミラーレスカメラで最小・最軽量モデルです。重さは約485gとEOS Kiss X9i(532g)よりも軽量です。ちなみにEOS Rは約660gでこれでも約890gのEOS 5D Mark IVより軽いなあと感心していたので驚きです。同じフルサイズバリアングルのレフ機6D Mark IIよりも当然ながら小型軽量で、6D Mark IIの立場は無くなりそうです。
・使い所と使い道がいまひとつだったマルチファンクションバー、当然ながら消える
EOS Rに搭載されていたマルチファンクションバー、タップやスライドすることで割り当てた機能が直感的機使えるというタッチバーがあったのですが、EOS RPでは消え失せました。未来すぎたようです。
・モードダイヤル復活!カメラには正しい位置に正しいものがあるべきでした
マルチファンクションバーという未来の機構が消えた代わりにモードダイヤルが正しい位置に復活しました。電源がオフになっていても一目でわかるどのモードになっているかわかるのは良いですね。(まぁEOS Rでもわかりますが)個人的に、C1〜C3モードは各数字に異なる解像度や保存形式を設定して使ったりする便利なダイヤルなので積極的に使っていきたいです。
・一眼レフ的な上面モニターはRPには非搭載
EOS二桁機やEOS Rに搭載されていた上面のモニター(サブモニター)はモードダイヤルの都合で非搭載です。ソニーα的ですね。EOS Rの場合、動画撮影時間などが表示されたり便利でしたのでLEICA M8くらいのサイズでもつけてほしかった気もしますね(?)
・EOS RP、電源オフでシャッター幕が降りる機能は非搭載
EOS Rで好評だった(?)イメージセンサーを守るためのシャッター幕機構は非搭載です。RFマウントレンズのラインナップもそんなに多くないので滅多に交換しないし個人的にはなくても問題ないかと(?)。それにシャッター幕にヒットさせて破損させたりするのも怖いかなと思いました。(そもそもそれシャッター幕がなかったらセンサーを破損させていたし同じではありますが)
・EOS RFの発売は3月下旬、価格はボディのみで16万500円と実質タダに近い。なお、、。
公式サイトによりますと3月下旬に発売予定とのことで今から楽しみですね。EOS Rのときみたいに体験イベントもやるのでしょうか。カジュアル路線とのことで一般層も訴求した形になりそうです。
価格につきましては、キヤノンオンラインストア価格で16万500円(税別)とのことです。この軽くて小さくてお手頃価格のカメラを使って撮影をし、良い思い出や作品を作ることでカメラの値段は実質タダになります。(個人の感想)ただ、高性能なRFのラインナップがまだ乏しい現状があり、被写体によってはマウントアダプターを介してEFレンズを使用するのが前提となりそうです。RF35mm MACRO IS STM 単焦点レンズが付属するレンズキットが21万9500円(税別)なので、ヘタに大型化させるよりもこのレンズキットで使うのがベターかもしれませんね。
・ミラーレスカメラのレビューにありがちな「グリップしたときに小指が余りました」対策としてのエクステンショングリップEG-E1
銀塩一眼レフとしてのEOS時代にはよくあった(EOS 5とか)と記憶しているエクステンショングリップがオプションで用意されています。バッテリーグリップなど電池延命機能付きのモノはよくありますが、こういったハンドリングを良くするために特化したものは久々な感じもします。カラーバリエーションもあるようでカジュアル路線というのも納得ですね。某サイトのコメント欄にあったように、アルカスイス互換の機構があれば面白がったなとも感じましたが、こちらはサードパーティーに期待したいと思います。
・EOS RP GOLD(5000台限定)はかつてのEOS 55っぽさ
エクステンショングリップだけではなく、本体にもカラーバリエーションがラインナップされています。カラーはゴールド、といってもコロコロコミック全員サービス(と言う名の通販)ブロッケンG的なメッキゴールドではなく(?)、オシャレでカジュアル(四回目)なシャンパンゴールド風。ツートーンの感じも含めてかつてのEOS 55っぽくていいですね。質感など実機見てみないとなところもありますが、あえてのチョイスも良いのかなと思いました。
・バッテリーは小型化、全く持たなかったEOS Rよりもさらに持たないとなると、、
EOS Rの不満ランキング1位はバッテリーの持ちです。まあこれはミラーレスカメラ不満ランキング1位でもあるのでEOS Rに限ったことではありませんが、一眼レフを使っていてミラーレスを使うと減りが早いなあと感じてしまいます。今回のEOS RPはEOS M5やEOS 9000Dと同じバッテリーパックLP-E17を使用しています。小型軽量の機種に搭載されるバッテリーなので持ちよりも小型を取った形となります。予備を持ち歩くことで解決する問題ではありますし、そういう時代なのかもしれませんね。
◼︎まとめ
現時点でEOS RPの気になったポイントを書いてみました。
個人的はRFレンズのパンケーキが欲しいなとも思いますが、EF40mmをマウントアダプター経由でつけてもだいぶコンパクトですしそれでもいいかな、という感じもします。RFレンズは高性能ですがその分大きく重いイメージもあります。
軽量なものもラインナップは今後増えていくと思いますが、EFレンズもカビるほど(腐るほど)ラインナップありますし、フルサイズミラーレスのレンズ不足問題に一番強いのはキヤノンなのかなと思います。
NikonのZ系は物理的にAFを動かすAi AFレンズはマウントアダプター経由でも使用不可、ソニーαはミノルタソニーAマウント使用できるも中古市場がキヤノンに比べるとそれほど多くない、という現状ですからね。
フルサイズミラーレスコスパ最強のソニーα7IIIに価格パラメーター最強に振って当ててきたキヤノンEOS RP。とりあえず2019年買いのカメラだなと感じました。今回はここまでです。ご覧いただきありがとうございました。