お疲れ様です。
昨今のブームもあってか、カメラを趣味でやられている方がかなり増えていますね。そんな中で友人知人に「結婚式の写真撮ってほしい」とお願いされたことのある方もいるのではないでしょうか。このエントリーではそんな方を対象にかつてブライダルでの撮影経験のあるわたしがあったほうがいいですね、とか、こういう感じだったなあと思ったことをまとめます。参考にしていただいたければ幸いです。
◼︎撮影前の要確認事項
結婚式、披露宴の撮影を頼まれた場合、まず確認しないといけないのは「持ち込みカメラマン」としての撮影なのか、または「ゲスト」として参加し合間に撮影なのか、ということです。「持ち込みカメラマン」であればプランナーなど式場のスタッフと打ち合わせが必須になります。と同時にと式場には専属の制作会社やカメラマンがついていることが少なくなく、それ以外の外部カメラマン(持ち込みカメラマン)を断っているところもあります。
また、ゲストとして参加し、合間に撮影するケースも同様に、式場専属の制作会社・カメラマンの撮影進行が妨げられたり、付加価値を高めるという理由で席を離れての撮影だけではなく、プロ機材の持ち込みをNGとしているところもあるようです。この辺りは必須確認事項といえると思います。
◼︎ブライダル撮影のオススメの機材
次は結婚式の撮影においてオススメの機材を紹介します。といいつつも、一般的な仕事撮影と変わった機材は必要ありません。また、たまに頼まれるくらいの人であれば特別揃える必要もないかもしれませんが基本的なところからおさえていきます。
・カメラボディは2台以上
ブライダルに関わらず、仕事撮影の場合は故障のリスクを想定して複数台のボディを持ち歩きます。フルサイズとAPS-Cの2台というよりは同じ機種を2台のほうが代替として使いやすくておススメです。
新型が出ていますが、Canon EOS 5D Mark IIIを使っている人が多い印象です。
Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 5D Mark III ボディ EOS5DMK3
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・ブライダル撮影でオススメのレンズ
こちらも基本的には報道カメラマンのような機材があれば間違いありません。
Canon 標準ズームレンズ EF24-70mm F2.8L II USM フルサイズ対応
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Canon 望遠ズームレンズ EF70-200mm F2.8L IS II USM フルサイズ対応
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24-70/2.8と70-200/2.8は持っていればほぼ全ての撮影に対応できるでしょう。ただブライダルの場合は意外と16-35mmレンズが活躍します。
理由としてはブライズルームやバンケット入場前・入場直後などはスペースが狭く、ドレスの裾が画角から出てしまうからです。
また、ゲスト全員をいれた集合写真や、会場をバックに2人がグラスを合わせたカットなど印象的な写真に仕上げることができます。
よってオススメのレンズは、
・16-35mm
・24-70mm
・70-200mm
で、会場のサイズやイベントによって付け替えるのがよいと思います。
ベテランのブライダルカメラマンだと、
・16-35mm
・85mm
のだけで全ての撮影をこなす人もいます。
シンプルな構成で、寄りや引きは自分の足で稼ぐので迷いがない分、シャッターチャンスに強いです。
また、ストラップについても肩からずり落ちたりせずに扱いやすいという理由でブラックラピッドを使っているカメラマンもいます。テーブルや人が多い式場の中ですのでカメラをぶつけないように気をつけたいですね。
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◼︎ブライダルの撮り方
ブライダル撮影は基本的にはスナップです。一瞬一瞬があっという間に過ぎるので失敗は許されません。カメラマンで一番過酷な業種ではないでしょうか。撮り方としてはシャッタースピードを上げつつもノイジーにならないような感度設定が重要です。ストロボは必須で、大光量で天井にバウンスさせましょう。チャージ時間を短くするために外部バッテリーを使用している人もいます。
絞り設定ですが、場所やその時の明るさにもよりますが絞るイメージで臨むのが好ましいです。(フルサイズの場合F6.3からF8あたり)
理由としては、テーブルフォトなどで全員にピントが合うようにしたりとピントが甘くなってしまうのを防ぐためです。記録スナップのため、背景がボケボケ写真というよりかはどこで何を撮ったかが後からわかる写真というのも重要になってきます。
また会場の全景や、ウェルカムボード、テーブルのアイテムや料理、余興の様子も撮影しておくと同様の理由でとても喜ばれます。
イメージショットの場合は対象に背景ぼかしてもバリエーション出すのもいいかもしれません。
◼︎カメラマンは見られている
サンデーカメラマンだとしても他のゲストからはカメラマンとして見られています。だからといって硬くなる必要はないですが、ポジティブに捉えるとイベントの最前線で撮影しても大丈夫ということになります。他に写真を撮っている人がいるからという理由でシャッターチャンスを逃してしまっては元も子もありませんよね。大きく声を出して注目を集めサッと撮影を終わらせましょう。
また、ネガティブな方向性のお話をすると、ゲストにはカメラに詳しい人もいるので、「その機材で撮影ですか?」みたいなことを言いたい人も中にはいらっしゃいます。カメラ機材は自分の武器であり、価格は攻撃力みたいな感じでしょうか。前項目でやたらと大きく、2.8ズームを推奨していたのはこの要因があるためです。いかに見栄を張れるか、ここもカメラマンとしての演出の一つになってきます。
◼︎プリントも考えた余裕を持った画角で撮影する
撮影した画像はそのままスマートフォンで閲覧するだけではなく、ブックにしたりプリントしたりすることが想定されます。その際、フレームギリギリで撮影してしまうと印刷時にカットされてしまう場合がありますし、トリミングの自由度が減ります。それを見越したフレーミングと2000万画素以上が画素はあると良いと感じます。
当時の記憶を思い出しつつこのことに気をつけていたなあと振り返りながら書いてみました。ご覧いただきありがとうございました。